2018年5月19日土曜日

ゆとり教育非難と、ことさらに競争を煽り立てることについて


ゆとり教育というものが非難されて久しい。ゆとり世代などといって馬鹿にする人々もいる。

しかし、ゆとり教育のせいで学力が低下したことを証明する資料は存在していない。むしろ、ゆとり教育実施以来、理科は得点の向上を続けていたりする。

それでもゆとり教育を非難したがる人々は、自分たちに都合のいいデータだけを取り出すわけだが、その非難の根拠の一つに「お手々を繋いでゴールする」事が含まれる。

学校の徒競走などで、勝ち負けを決せず、みんなで一列になってゴールするような指導が存在するらしい。このような指導方法が非難され、もっと競争社会の厳しさを教えるべきだという主張がなされる。

私はこれは、部分的には正しい指摘だと思っている。しかしながら、ことさらに競争を煽り立てることはやめた方がいいと考えている。