だいぶ新しいステラリスにも慣れてきた。とても難しい難易度でやってみたけど、さくっとコンティンジェンシーをつぶすことができた。
コンティさんはプレスリンと比べると圧倒的に強い。プレスリンとの戦いはあまり消耗しなかったが、コンティは戦うたびに補充が大量に必要になる。あの強さの源はどこにあるのだろうか。
だが700Kの戦力で待ち構え、十分なセクター貯金もあれば、負けることはあり得ない。勝敗としては、当たり前のように勝ってきた。
さて、私は序盤からひたすらに拡張を目指す。その方が有利だと確信しているからだ。
しかし、人によっては研究や伝統のペナルティを恐れて領土を狭くした方が得になると考えている節がある。
そういう考え方が通用する場面が全くないとは言わないが、普通にプレイする上では悪手でしかないことを解説してみよう。
まず研究面から
星系を一つ増やすことによる研究ペナルティは2%。植民星を一つ所有することによる研究ペナルティは5%。
よって、研究コストの計算式はこうなる。
基礎研究コスト*(1+((所有星系数-1)*0.02+(所有惑星数-1)*0.05))
所有星系や惑星数を-1するのは、最初から持っている母星と母星系はペナルティを生まないからだ。
さて問題は、2%とか5%というペナルティがどのくらい重いのかだ。これが重ければ重いほど領地を狭くすることに価値があり、軽ければ軽いほど狭くする意味が薄れることになる。
ではまず簡単なモデルでシミュレートしてみよう。全く領土を広げていないときに、36ヶ月で終わる研究があるとする。それを星系と惑星を増やした場合にどのくらいの期間が必要になるかを以下に示す。
また付記してある倍率は、一つ上の必要期間に対してどのくらい期間が延びたかの倍率とする。
10星系
3惑星
46.08ヶ月
1.28倍
20星系
6惑星
58.68ヶ月
1.2734倍
30星系
9惑星
71.28ヶ月
1.2147倍
40星系
12惑星
83.88ヶ月
1.1767倍
実際に10星系ごとに3惑星を獲得できるとは限らない。この辺はそれほど実現性にこだわっていない。あまり重要でもないと思う。
さて、まず確認したいことは、下に行けば行くほど倍率が下がっていることだ。1星系、1惑星が発生させるペナルティは同じだ。どこまで行っても、1星系はいつも同じコストを加算する。
1に1を足せば2になる。倍率は2だ。しかし、10に1を足して11にしても、その倍率は1.1でしかない。元の値が大きくなれば、同じ値を足しても、増加割合は低下する。
よって、最も増加割合が大きい第一のケースについて考えていくことにする。
星系や惑星からどのくらいの研究を得ればいいのか
母星と母星系しか持っていない状況から、10星系3惑星に領土を拡張したとする。獲得研究ポイントが同一であった場合、10ヶ月ほど研究完了が遅れることになる。
では、研究を遅らせないためには、増加した領土から、どのくらいの研究ポイントを得られればいいのかが知りたくなる。
例えば領土拡張前だと、基礎研究コスト1000の技術が、36ヶ月で完了するとしよう。領土を拡張すると、これが46.08ヶ月かかることになり、そのときの必要研究コストは1280になっている。増加分は280だ。
よって、獲得領がこの280の増加分を36ヶ月でまかなってくれるなら、研究は遅くならないことになる。1ヶ月に必要とされる研究ポイントは7.78になる。つまり、増加した9星系、2惑星から、3分野それぞれが、7.78以上の研究ポイントを発生させればいい。
これが、そんなに難しいことだろうか? 確かに最序盤の研究施設は1,1,1しか発生させない。タイル資源をあわせても合計4か5がやっとだろう。だが、星系資源としてもちらほら見かけるし、合計24ポイント程度の研究くらい、余裕で獲得できるだろう。
もちろんこのモデルは仮想のものだし、実際に基礎研究コスト1000の技術が36ヶ月で完了する場面があるかは分からない。しかし例えば、ゲームの開始時点で管理AIを研究する場面を考えても、事情は変わらない。
管理AIの基礎研究コストは500。必要研究期間は61ヶ月と表示されている。これを、今までの計算に当てはめると、10星系3惑星にした場合に必要になるコストは640、研究期間は78.08ヶ月だ。
この場合に研究を61ヶ月で収めるために必要な獲得ポイントは、2.3。9星系、2惑星から、各分野を3ポイント発生させるだけでおつりが来る。どんな特殊なケースを想定すれば、「それでも領土を拡張しない方が研究は早い」と言えるのだろうか?
以上から、研究面では、領土を拡張した方が有利と結論できるだろう。
では伝統はどうか?
伝統の場合は事情が変わってくる。なぜならば、統合力は星系からは産出されないからだ。よって、星系を増やすことが伝統獲得を早めることはあり得ない。ここが研究とは異なる。
よって、伝統を最速で獲得したいのであれば、あえて領土を小さくしておくことは有効だ。しかし問題は、伝統を最速で獲得することに、それほどの価値がないんじゃないかということだ。
2.0.2で伝統コストの計算が修正された。2.0から2.0.1までは処理を間違っていたらしい。その結果、さくさくと伝統を獲得できるようになった。
100年かからずに5系統をコンプリートした。1系統6伝統があるので、全部で30の伝統を獲得したことになる。100年で30と言うことは、1伝統あたり3.4年で取れた計算になる。
実際のところ、100年はかかってなかった。多分90年もかかってなかった。ただ、記憶が曖昧なので100年ということにしておく。遅めに見積もっても、平均3.4年で1伝統が進んだ。
しかも、影響力のほぼ全てを前哨地につぎ込んだ。最初に星図作成の布告を打った以外、全ての影響力を領土拡大に消費して、それでも1伝統3.4年だ。
これ以上早く伝統を取る戦略的な理由があるのだろうか? そこまでして数ヶ月でも早く伝統をかき集めなければならない理由とはなんだろうか?
有利不利で考えるなら、伝統のために領土拡張を控えるというのは馬鹿げたことだという結論に達した。
とはいえ、確かに私は伝統を重視してプレイしている。精神主義だし、研究支援も多用している。そうやって伝統を多量に確保しているからこそかも知れない。
しかし、狂精神のボーナスを外しても1伝統4.25年では終わる計算になる。伝統なんて5年で終わるなら何も問題ないと思うんだが。
一ヶ月でも早くほしいアセンションパークは恒星間の支配権だが、拡張を控えるならいらないだろうし。将来の拡張を犠牲にしてまで伝統を重視して、何がしたいのか分からない。
まぁ、それでも伝統をちょっとでも早く取るためなら、エネルギーも鉱物も研究も犠牲にする価値があると思うなら、そういう人は伝統のために拡張を抑制してもいいだろう。
だが普通にプレイするつもりの、ほとんど全ての人には、何をどう考えても大帝国の方が強いから、そちらを強くお勧めする。
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