先日、日銀から「政策金利を0.25%に引き上げる」という発表があった。
私は目下の懸念はデフレであってインフレではない(実際はもうちょっと複雑なんだけど)と思っているので、金利を上げるのは望ましくないと思ってい入る。
が、今回はそういう金融政策に関する思想とは全く別の、言葉の表現としてのインチキ臭さについて指摘してみたい。
まずはこの資料を張っておこう。
これは、日銀が公開している今回の利上げに関する文書だ。
ここにこう書かれている。
3.上記の金融市場調節方針の変更に伴い、以下のとおり、各種制度の適用利率の変 更等を決定した(賛成7反対2)。
(1)補完当座預金制度の適用利率
補完当座預金制度の適用利率(日本銀行当座預金<所要準備額相当部分を除 く>への付利金利)については、0.25%とする。
(2)基準貸付利率
補完貸付制度については、その適用金利である基準貸付利率を0.5%とする。
政策金利というのは二つの意味を持つようだ。
1.金融機関が日銀に預けているお金に対してかかる金利(銀行が日銀にお金を預けておくと、日銀からお金がもらえる)
2.金融機関が日銀からお金を借りる時にかかる金利
「政策金利を0.25%にする」というだけでは、両方の金利を0.25%にするという意味に思われないだろうか?
しかし実際には、2番目の意味の政策金利は0.5%に引き上げられている。
日銀が発表するときの「政策金利」というのは、いつもこういう発表の仕方してるの? 私はコロナが流行るまで経済学とか経済政策とかいうものに興味を持たなかったので、昔がどうだったかまるで覚えていないんだけども。
日銀の発表は日本語的におかしいし、嘘くさいし、まるで詐欺ではないか?
0 件のコメント:
コメントを投稿