ここのところ、政府の嘘が糾弾されている。森友事件から始まり、過去の防衛省の日誌についても虚偽があったんじゃないかと言うことになってきた。
私は自民党はそういうことをする連中だと思っていた。特に安倍なんかは平気でやるだろうとも思っていたが、もっと後のことだと思い込んでいた。もちろん奴らは嘘くらい平気でつく。こじつけでも揚げ足取りでも何でもするだろう。
だからこそ危険な自民党の憲法草案。緊急事態条項で選挙がなくなる(1)で警告しているとおり、現在の憲法草案は危険だと何度も訴えている。
安倍ならば、本気で全権委任法として運用しかねない。
が、本当にそんなことをし始めるのは、もっと準備が整ってからだと、現時点で先走ってしまうほどアホではないと、そう思っていたんだが。
彼らはバカなのか? それとも自信過剰なのか?
普通に考えれば、全権委任法=新憲法を成立させるためには、成立するまでの間は有権者の支持を取り付けておいた方がいい。全権委任法さえ成立させてしまえば後はやりたい放題なのだから、それまでは我慢するのが有効な戦略だろう。
だから、それまではそこまで言い訳のしようがないような不正はしないのが普通だ。実際、GDPを下げながらではあるが、株価を向上させて、経済状況が改善してるような印象操作はしている。
年金運用のポートフォリオを変更して、ギャンブル性を高めたりもしているが、定期報告を年に1回に制限するなどして、なんとか非難を免れようともしている。
確かに、早期に憲法改正を実現させてしまいさえすれば後はなんとでもなるのだから、短期的な支持のために年金を使い込んで株価を操作したって問題ない。そこまでは理解できる。
しかしその作戦は、短期間で全権委任法が成立しなければご破算になる。長期的にはそんな無理は続けられないだろう。となると、有権者に見限られるような悪手は指せないはずなのだが・・・まさか、公文書偽造までやってのけるとは思いもしなかった。何を考えているのだろうか。
それでも大丈夫だと思っているのか? それでも選挙で勝ち、憲法改正の国民投票でも勝てると、本気でそう思っているのだろうか? さすがにそれは自信過剰すぎじゃないだろうか。
いやまぁ、私としては自民党がアホなことをして支持を失ってくれる分にはありがたいのでかまわないと言えばかまわないが、なんとも、何を考えているのかが分からなくて不思議に思ってしまう。
最悪の可能性も想定しておこう
それでも自民党のもくろみ通りに事が運ぶ可能性もないではない。私は、それは多分やらないだろうと思い、さすがにやらないでほしいと願っているのだが、もしかするとそれをするつもりなのかも知れない。
それさえやってのけてしまえば、確かに何でも思い通りにできる。
つまりそれは、不正選挙だ。
公正な選挙を行う分には、今の自民党は憲法改正から遠ざかっているだろうが、公正な選挙なんかするつもりがないのなら、そうとは言い切れないことになる。公文書すら偽造し始めたんだから、選挙でも不正を行わない保証はない。
やるとしたらそろそろだろう。どこかの国政選挙で1回。憲法改正の国民投票で1回。この2回だけ切り抜ければ終わりだ。本気でそれをやるなら、衆参同時選挙を狙うんじゃないかなぁ。今後数年の間に同時選挙がある場合は、かなりきな臭いということを覚えておいてほしい。
いや、あれは一部の人間が勝手にやっちゃっただけなんだよ?
もちろん、森友の文書偽造などは、一部の人間が勝手にやっただけで、政府が主導したわけではない可能性はある。
その場合は、あの人等相当アホなんだなーって事で片が付くんだが、本当にそこまで頭が悪いんだろうか。さすがに政治家だし、権謀術数は領分だと思いたいんだが。
いくら何でも文書の偽造まで始めたら政府の信頼を失うということくらいは分かるだろう。「どうせ誰がやっても変わらない」という意味での、政治不信とは次元が違う。ついに政治家が本格的に国民を騙し始めたのだから。
「本当のことを教えない」のとも違う。「誤魔化す」のですらもない。明確に「嘘をついた」ということを軽視していられる人間は、頭の悪いネトウヨくらいなものだろう。
とはいえ、もっと酷い可能性もある。それでも有権者が「まぁ政治家っていつもそうだし」と、問題の大きさに気づかないケースもあるし、自民党が期待しているのもそれなのかも知れない。
一部、森友問題の扱いが大げさだという論調も見かける。火消し職人かなにかなんだろう。
いくら何でも人々がそこまでバカだとは思いたくないが。
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