ダメージがシールドと装甲に同時に与えられるものだと解釈していた。ところが、そうではないらしい。だとすれば特化武装は悪手ではなくなる。その点については、その記事のコメントで補足した。
が、それだけでは留まらない。シールド、装甲、船体の順に破壊していく仕組みなら、シールド貫通はあっても無駄な特性とは言えなくなる。すると、ミサイルの復権が見えてくる。実際、計算上はぶっちぎりで強いように見える。
シールド貫通の意味
先日の記事に書いたように、ミサイルだけがシールドを貫通しても、他の武装がシールドに吸われてしまうなら、それ自体は意味がない。結局、ミサイルがシールド破壊をさぼった分だけ、他の兵器がシールドを壊さなければならないからだ。
しかし順番に壊す仕様なら、ミサイルは他の武装がシールドを壊している間に、きっと装甲を壊してくれるんだろう。まさか、シールドが壊れるまで何もできないなら、Shield
Penetrationとは表記しないはずだ。
ということは、ミサイルは別にさぼっているわけではない。違う仕事、どうせあとで他のみんなもやらなければならない仕事に、先に取りかかっているだけだ。シールド貫通というのは、基本的にはあってもなくても変わらないような特性になる。
武装と防御の相性
特化武装は悪手ではなくなるが、では、最善手とは何か?
それは、相手の特化防御に有効な武装に特化することだ。つまり、相手が装甲よりもシールドを多めに積んでいるのなら、シールドに対してボーナスのある武装で固めるのが最善になる。
これは簡単な理屈で分かる。
1000のシールドと100の装甲を持つ相手に対して、装甲ダメージ+100%とシールドダメージ-75%の武装で攻撃した場合どうなるか? ボーナスダメージは100の装甲に対してしか発生せず、1000のシールドに対してはペナルティを受け続ける。
ボーナスは長く得られるほどよく、ペナルティを受ける期間は短いほどいい。
この理屈でいくと、前半と後半では有効な武装が変化する可能性がある。全体を通してシールドと装甲は同じくらいの敵が多いように感じたが、船体に対する比は間違いなく変化する。途中で船体を増加させる技術もあるが、それでも追いつかないはずだ。
後半になると、シールドや装甲の性能が上がる。つまり、HPにたいするそれらの比率が上昇する。序盤は船体がシールドや装甲よりもだいぶ高いが、終盤は船体と防御装備が同じくらいになる。
よって、前半は船体に対するダメージボーナスの価値が高く、後半は低くなっていくことになる。
単純なダメージモデル
ここからはごく単純な計算方法で、兵器の性能を比較する。検討するのは、レーザー、プラズマ、実弾、ミサイルの一番低級の武装だ。サイズがあるものは、全てSサイズ。プラズマは最低ランクでも、2レベルのレーザーに匹敵するDPD(一日あたりの火力)なので、ちょっと不公平に感じるかも知れない。
が、そのあたりも踏まえた結論を出すので、ひとまずこのまま進める。
射撃のターゲットとなる仮想上の船は、以下の通り。
シールド200
装甲200
船体500
この船に対して各武装で攻撃し、撃沈までに要する日数を求めた結果がこれ。
レーザー480日
プラズマ425日
実弾453日
ミサイル114日
なお、表計算ソフトでざっくりとした計算をしてるので、小数点以下は厳密には扱っていない。数日のずれが出ることはあり得るが、誤差として大目にみてほしい。
この計算は、
シールドの値 /
(DPD*(1+シールドダメージ補正))
装甲の値 /
(DPD*(1+装甲ダメージ補正))
船体の値 /
(DPD*(1+船体ダメージ補正))
を足しあわせた。
ミサイル最強説?
コルベットがミサイルを装備する場合、SGの組み合わせになる。もう一つの選択肢はSSSだ。つまり、GはS*2の価値がある。
しかし上記の計算結果を見てもらえば分かるとおり、ミサイルはレーザーの4倍強い。当然ミサイル>レーザー*2だ。
しかも上記の計算には、命中率は含まれていない。射程もだ。ミサイルは、射程、命中、追尾も優秀なので、計算結果以上に優秀な可能性を秘めている。
というわけで、以前の記事に書いたような、シールド貫通が無意味になるから役立たずとは言えない。実際にどのくらい強いかは、使ってみないと分からない。
以前からミサイルはスペック上は強かった。ただ、打ち落とされるのと着弾が遅いので弱かった。
現在では、プラズマも着弾が遅くなったし、敵がそれほど対空砲を装備していないようにも見え、戦闘機がなくなったことでミサイルが通りやすくなったように思う。
そういったことも踏まえると、ミサイルが最強と言うことは十分にあり得るだろう。
なお、プラズマだが、実はとても弱い。-75%、+100%、+50%というのは、いまいちらしい。
前述の実験で、プラズマのDPDをレーザーと一緒にすると、573日かかる。以前はプラズマキャノンさえあれば解決したのにね。
プラズマキャノンのDPDが29.17でガンマ線レーザーが36.97なので、プラズマ君の存在理由は装甲特化の敵に求めることになるだろう。
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