2017年8月13日日曜日

部下が上司に従うのは当たり前だ(2)


もしかすると、ニートにしては意外に仕事の厳しさを理解している、なんて私を見直したくなる人もいるかもしれない。これなら社会でやっていけるんじゃないか、と。

あまーい。炭酸の抜けたオロナミンCのように甘ーい。あれ、すっごい甘いの知ってるか? ライフガードでもいいぞ。破裂しない程度に量を減らして凍らせて、溶け出したところを飲んでみてもいい。くっそ甘いから。

指揮官とは、命令を与えることが許される存在、ではない


私が、上司が仕事をしないのが気に入らなくて辞めたという話をした。だが、私は言ったではないか。「部下が上司に従うのは当たり前」だと。ならば、どんなに気に入らないとしても、従わねばならないのではないか?

確かに私は、部下の仕事は上司に従うことだと考えている。しかし、上司の仕事は、部下に指示を与えることだ。上司とは、「部下に指示を出すこともできる」のではない。「部下に指示を『出さなければならない』」のだ。

ここが、ほぼすべての日本人と私との決定的な違いだ。欧米人は、もう少し私に近い考え方をしているだろう。

日本では、「上司は偉いから、下の人間に命令を出せる」と考えられている。だから、「命令を出せる立場の人間は偉いのであり、下の人間はその『人間に』従わなければならない」という解釈が普通だ。

私は全くそんなことを考えていない。私にとって上司が下に命令を出すのは業務だ。部下が上司に従わなければならないのと全く同じ意味で、上司は部下に指示を出さなければならない。言うなれば、従う人と、指示を出す人という役割分担だ。

これは、オンラインゲームのクラン戦なんかを想定するとわかりやすい。まぁ、ゲームででも指揮官は偉い立場なんだと勘違いしてしまうかわいそうな人はたくさんいるだろうけど、もうちょっとのんびり遊んでる人たちなら分かるだろう。

確かに指揮官役の人は指示を出す。周りはそれに従う。だがそれは、偉さで決まるのではない。そのときの役割分担としてそうなるだけだ。

だから私流の表現をすれば、「下の人間はその『役割に』従わなければならない」ということになる。

してみると、その役割を果たしていない上司は、仕事をさぼっていることになる。当時の私は日雇い派遣なのだから、立場上は一番下だ。ほんとに末端だ。いくらさぼっていても、上役を解雇はできない。なら、自分がやめるしかないだろう。

現実社会との剥離


実際の日本社会では、上司は偉いから偉いのだと思われている。だから業務を離れたところででもふんぞり返るし、プライベートまで干渉するのが当たり前になっている。

自分たちの関係が、仕事を円滑に進めるために、それぞれが対等の関係で役割を果たしているだけだ、なんてことは微塵も考えない。そういう民族性だから、それは仕方がない。

だがこれでおわかりだろう。私が全くもって、日本社会で働くのに向いていないと言うことが。日本人というのは、どこまでも威張りたがりの民族だ。外国と戦争をしているというのに、陸軍と海軍で面子の争いを続ける民族だ。

優越感を得るためなら、祖国すら犠牲にする。そういう人々の国だ。波風立てずにお偉いさんを立てることが重視される環境で、仕事はまじめにやるが、仕事以外のことには興味がないという人間が、どれほど場にそぐわないか。

末端でありながら上司を採点して、使えないからやめさせたいけどそうはいかないから自分がやめようとか、まともな人間の思考じゃない。

だが、実際には私のものの考え方の方が正しいとは信じている。皆が私のように、仕事上の役割を果たしているだけだとして、仕事に取りかかるようになれば、人間関係は改善され、仕事の能率も上がるだろう。




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