私はゲーマーだ。小学生の頃からファミコンをやり、今までにやったことのあるゲームは数え切れない。
だが、あんまりうまくはない。特に、アクションゲームはかなり苦手だ。シミュレーションゲームであれば、Victoriaの輸入禁止だとか、Steel
Panthers World at Warでの対人戦など、難しめのこともこなしてきたが、アクションとなるとさっぱりになる。
だが、それでも少しずつは上達したし、多少の活躍の経験もある。
そこで、ゲームで上達するためにはどうしたらいいのかという、基本的な方向性について語ってみたい。
私のレベルについて
だがまず、私がどの程度のレベルなのか、それを明らかにしておくべきだろう。自分より下手な人間のアドバイスなど受けたくないという人も多いはず。
一応、今回の主題は上達の仕方であって、プレイ技術そのものではないので、実際にうまいかどうかは大きな問題ではないが、やはり気になるものだ。
Steel
Panthers World at Warでの成績が一番いいだろう。20回以上のPBEM対戦を経験したが、負けたのは3回だけ。
そのうち1回はおそらく日本の最強プレイヤー相手だし、1回はハンデ戦だし、最後の負けはミラーマッチだったので、両サイド合わせれば引き分けとなる。
ウルティマオンラインでは公式チートソフトなしだったが、キャラメイクの工夫によってそれなりの戦果を上げた。とりあえず「あいつが近づいてくると嫌な気分になる」と言われるくらいには。
将棋は将皇将棋のLv2が互角くらい。ハムは基本的に余裕だが、うっかりただでとられたりすると、投了したくなったりもする。
DOTA2はランクマッチのレートが1100くらい。戦闘数が150ほど。RTSはRORなどもやったけど、基本的にこういう系統は全部へたくそ。やばい。
FPSもいろいろやったけど、K/Dが1を超えることはほとんど無い。PCスペック的な制約があったにしても、かなり終わってる。
World
of Tanksは、アクション系のオンライン対戦ゲームとしては、唯一平均を超えたゲーム。WN8のレートが1700ちょっと。
というわけで、私はだいたいその辺のレベルと言うことを念頭に置いてもらった上で、以下を読み進めてほしい。
好きこそものの上手なれ
ゲームの上達に一番大事なことは、ゲームを楽しむことだと考えている。ただしこれは、プロを目指すことは想定していない。プロを目指す人には、私の方針は適切ではないだろう。
だから私は、強制ギプスをはめるような練習方法は人に提案しない。例えばWoT(World
of Tanks)で、こんなやりとりがあった。
「あの人自走砲使うんだって」
「じゃあ○○という車両を勧めるのがいいね」
「何でですか?」
「○○は自走砲としては使いづらいから、それを使いこなせるようになるころにはうまくなってるはず」
この考え方は、かなり先を見据えている。この人の考え方が間違っていることを証明することはできない。確かに、例えば一年間きっちりとその苦行に耐え抜いたなら、その人は相当上達しているのかも知れない。
だが、私はこういうやり方は嫌いだ。安易に人に勧めるべきとも思わない。なぜならば、その苦行の期間中にゲームに嫌気が差し、ゲームをやめてしまうかも知れないからだ。
1年後のプレイスキルを比較した場合、苦行に耐えきれずにやめてしまった人より、もっと初心者向けの車両で楽しみながら続けた人の方がうまくなっているだろう。
結局この手の、「難しいことをさせた方が最終的に上達する」論は、途中でやめなかった場合という前提の下でしか成立しない。そして遊びでしかない以上、ずっとつまらないことを続けられる人は少ないのだから、こんなやり方を人に勧めるのは無責任でしかないというのが、私の率直な意見だ。
初心者が覚えることはただでさえ多いのだから、できるだけ楽なやり方をするべきだ
対戦が盛んなゲームというのは、たいていどんなゲームも、いろいろと複雑だ。WoTもそうだしDOTA2ももちろんだし、将棋だって例外ではない。
これから将棋を始める人にとって、駒の動かし方、基本ルール、戦法、囲い、手筋を全て習得することが、どれほど大変なことか。
初心者向けと呼ばれる棒銀。その中でも単純な原始棒銀だけを使い続けたとしたって、覚えなければいけないことは山ほどある。自陣右側の形に注意しないと、角を打ち込まれてあっという間に終わるというのは、誰もが通る道のはずだ。
そうして考えると、ゲームの上達のためには習得すべきものがたくさんある。にもかかわらず、初心者に対して、なかでも覚えるべき事の多いやり方を勧めたのでは、習得効率は下がるばかりだろう。
だから私は、初心者は初心者向けの、簡単で単純と言われているものを選ぶのがいいと思っている。将棋なら棒銀、WoTならKV-1、DOTA2ならSvenやLichだ。
中級者は言う。「そればっかりやってても飽きるよね。もっといろんな事を覚えた方が上達するよ」と。
だがそれは、それ以外のことを覚える余裕ができているからの話だ。もしくは、オールラウンダーを気取りたいだけのかっこつけだ。
プロ棋士がアマチュアにお勧めする上達法は、一つの戦法を使い続けること。第一人者の羽生善治をまねて、あらゆる戦法を使いこなすオールラウンダーなどを勧める人はまずいない。
レパートリーを増やすというのは、上達したあとにやることだ。
世の中ではたびたび見かけることだが、人は今の自分を基準に話を進めてしまいがちだ。今の自分のレベルに到達するには、こうしたらいいよ、という言い方になってしまっている。
相手の立場、状況から、一歩前に進むためにはこうしたらいいよ、という意味ではないことがある。多くの場面で見かけることだが、人はなぜか昔の自分がどうだったかを忘れてしまう。あれはなぜなのだろう。
次:訓練の効率化。ゲーム上達のための基本方針(2)
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SPWAWの最強プレイヤーが気になります!
返信削除日本鋼豹司令部のNorさんくらいしか思い付きません!
お、よくご存じですね。
削除まさしくあの方です。あのサイトには大変お世話になりました。
Nor司令官も強かったですが、Sufiy氏も強かったですヨ!
削除これはまさかのjunkersさん。数々のAARで楽しませていただきました。
削除Sufiyさんは対戦の記録でしか知りませんが、ご活躍だったようで。
それらの記事からはいろいろと教えられました。