2017年9月28日木曜日

仕事を辞めたときの話(1)

私は基本的にニートだが、何度か働いたことがある。

先日、ランサーズのライター業務で初めて、依頼の途中で仕事の終了をお願いした。相手に非があったわけではない。あるとすればこちらにあるのだろう。

ただ、書くもの書くもの手直しされて、原形をとどめないこともあったりすると、私はいったい何のために作業をしているのだろうかと悩んでしまった。

別に、クライアントが勝手に修正してくれるわけであって、私の負担は変わらないし、何も言われていないのだから気にしなければいいという考え方もあるかも知れない。

が、気になるものは仕方がない。一応生活費の足しにはなるとは言え、そこまできっちりビジネスとしてやってるわけでもない。半分くらい趣味だから、お金さえ予定通りもらえればそれでいい、というわけにもいかないんだ。

ふと、以前にやっていた仕事を辞めたときのことを思い出したので、ちょっとそのときの話を書いてみようかと思う。

最初の仕事は配達業務


私が最初にやった仕事は、年末年始の配達業務だった。それからしばらくして、常勤のバイトに応募した。

私は最初自転車で配達を始めた。自転車には乗り慣れていた。テントと寝袋を詰んで富士山を見に行ったりなどしていたし、片道50kmくらいであればちょくちょく出かけていた。

最初に配達順路を説明されたとき、社員の人がバイクで先導してくれるわけだが、私とあまり差が開かないことに驚いていた。

「これだけ離せばしばらくかかるだろうと思ったら、すぐ後ろにいた」とかなんとか。微妙にバックミラーに映りにくい位置にいたのかも知れない。

さて、その仕事をしたのは・・・何ヶ月だったか。半年には満たなかったと思う。あるとき体調を崩した。そのまま仕事を続けていたのだが、一ヶ月ほどしても治らず、よくなったりぶり返したりを繰り返した。

11月に入ると、雨の日などはどうしてもかなり寒い。そういう中を走るのは、やはり体力的に消耗するのだろう。その頃には原付の免許を取ってはいたが、寒いものは寒い。

そこで休みをほしいと言ったのだが、忙しいのでダメだと言われた。しかし、体はずっと重いままだ。

仕方がないので契約書をコピーし、上に提出した。契約書によれば、私の休日はもう一日多かったはずだ。だから、契約書通りにしてほしいと要求した。

ところが、どうやら現場の内部規則によれば、私の契約書よりも1日分多く働かせられることになっていたらしい。2週間ほどだろうか、上の方の結論を待った。

結論は、「忙しいからやっぱりダメ」。

回答を受けたその場で、「では今週いっぱいでやめます」、と伝えた。あまり急にやめても相手も困るとは思うが、先に契約違反をしているのは相手方なので、こちらがそれほど配慮してやる義理もないだろうと判断した。

電気屋の仕事もしたことがある


電気屋と言ってもただのレジ係だ。うちの親戚のような、技術が必要なことはなーんもしてない。

私は結構ミスをする。配達業務でも、配達先を間違えたりしたことがある。うん。まぁ、あれは多分量の多寡こそあれ、誰でも間違うとは思うんだけど。

レジでも間違いはあった。入出金の記録と、実際のレジの中のお金の量が違ったりする。それについては申し訳なく思う。

だが、私にはあそこは合っていなかったのだろう。

レジの他に、商品陳列も業務の一つだったのだが、あるとき店長から「走って行ってこい」と言われた。カートに商品を積んで、店内を回っておいていくわけだが、それをもっと急いでやれというわけだ。

特におかしな指示ではないと思うかも知れない。だが、私はこれは承服できなかった。その店にはキッズコーナーがあり、時々子供が遊んでいる。だから私は言ってやった。

「お子様がいますよ」

それに対する返事は、「気をつけてればぶつからないだろう」だった。多分そのとき私は(あぁ、こいつはだめだな)と思ったのだろう。

スーパーなどでも経験があるかも知れないが、子供というのはこちらが立ち止まっていたってあっちから走ってきてぶつかるものだ。気をつけていれば全部よけられるようなものではない。

止まっていてもよけきれるかどうか分からないのに、走って移動しているときに急に飛び出してきた子供をどうやってかわすというのか。

子供を危険にさらすことは人道に反する。故に、業務命令ではあっても聞くことはできない。その場で「はいじゃあ行ってきて」と言われたとき、私は努めていつもと同じようにした。微塵も急がなかった。

作業を終えて帰ってきたとき、「まだまだだな」とか言われた。まだとかそういう問題じゃないんだけどね。

もう一つ、その店長の印象が最悪になる出来事があった。

店長と別なバイトさんが何かの作業をしていた。私は休憩に入るときに、横目でそれを目撃した。ふと、話し声が耳に入った。

「君、これから休憩時間ね」

「はい」

「じゃあそれやって」

・・・。

二人は作業を続けていた。つまりその店長は、彼の休憩時間を使って、仕事をさせているということだ。

そんなことがあったからだろうか。私はクビになったわけだが、不満はなかった。ある日、「君、今月いっぱいね。来月まで働いてもいいけど」と言われた。どうやら私は、とてもうれしかったらしい。その日、副店長に言われた。

「なんかいいことあった? ニコニコしてるけど」

気分の悪くなる仕事場をやめられることが、表情に出ていたらしい。

一応その段階では、仕事を辞めてもなんとかなる状況だった。もともと、家計の都合で始めたバイトだ。3ヶ月しか働かなかったわけだが、12ヶ月目の給料は、ほとんどを税金の支払いに充ててもらった。

そこで税金の支払いが終わって一段落したので、私のバイト代がなくても大丈夫そうになっていた。おかげで気分よくやめられた。


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