DOTA2の初心者向け講座の第三回。今回は、序盤のレーンでの基本方針について。
序盤の頑張りが中盤、そして終盤まで影響を及ぼすので、序盤を効率よく勧めることはとても重要だ。
レーンやタワーの呼び方
緑陣営と赤陣営には、それぞれレーンが三つある。これは、タワーの配置とも関係している。
まずは緑陣営から見てみよう。ミニマップ下側、Radiantチームのことだ。
左と真ん中、右にタワーが三本ずつ建っている。このタワーに沿うように、涌いてきた味方クリープが移動するのが分かるだろう。このクリープの移動するラインをレーンと呼ぶ。
そして、左のレーンがOffレーン、真ん中がMidレーン、右がSafeレーンと定められている。上側チーム、赤陣営のDire側は呼び方が反転する。上から左にかけて通るレーンがSafeレーンになる。
タワーにも呼び方がある。敵に一番近いタワーが1stタワー、二番目が2ndタワー、三番目が3rdタワーだ。そして、マップの左側にあるのがTopタワー。真ん中がMidタワーで、下がBotタワーと呼ばれている。Middleタワーとか、Bottomタワーという呼び方をするときもある。これは、緑陣営から見た場合の呼び方だが、赤陣営から見ても反転はしない。
よって、マップ下方の二番目のタワーは、Botの2ndタワーと言ったりもする。
レーンクリープは引き気味がよい
さて、本題に入ろう。今回も効率のよいお金の稼ぎ方の話だ。繰り返すが、このゲームはいかに効率よくお金を稼ぐかというゲームだ。だから、いくつものそれにまつわる戦略がある。
ゲームの勝利条件を満たすためには、タワーを破壊しなければならない。そのため、味方クリープが敵タワーに攻め込んでいる状況は、きっとよいものなんだろうと思うかも知れない。ところがそうではない。序盤に限れば、むしろ逆になる。
タワー自体が強力な砲台であり、周囲のヒーローを強化する機能も持っている。敵のタワーの側で戦うのは非常に不利だ。
逆に、味方タワーの下で戦うのはとても安心感がある。序盤で敵に襲われたら、ひとまずタワーの下に逃げ込むというのはよく見る光景だろう。
序盤早々に敵レーンクリープを蹴散らして、タワーまで攻め上がると、そういう不利な状況でクリープを狩らなければならなくなる。それでは満足にLHがとれず、お金が稼げない。
だから、最初は自軍クリープを自軍タワーの付近にとどめておきたい。このために必要な第一の心構えが、とどめ以外は攻撃しない、ということだ。
初心者は、敵のレーンクリープと接触すると、ずっと攻撃を加えてしまう。これはよくない。ヒーローがとどめ以外のダメージを与えれば与えるほど、レーンクリープ同士の戦いで優勢になってしまう。そうなれば、敵のタワーまで接近して戦うことになる。
だから、ヒーローはLH以外の攻撃をしない方がいい。スキルによっては敵ヒーローを攻撃するついでに周囲のクリープも巻き込んでしまうが、それはあきらめよう。できるだけクリープに当てない方がいいが、我々のレベルではそこまで注意してられない。
味方クリープはできるだけ倒す
レーンを下げた方がいい、ということから出てくる新しい発想がある。それがディナイだ。
ディナイとは味方のとどめを刺すことを言う。ヒーローは原則的にディナイできないことになっているが、クリープとタワーはディナイできる。
クリープはHPが半分以下の時、タワーはHPが10%以下の時だ。ごめん、未満だったかも知れない。が、そんな細かいことは重要ではない。ディナイすることで、敵がLHを取れなくなることと、敵に入る経験値が減少することが大事だ。
初心者向けサポートとしてLichを紹介したが、Lichの強さの一つは、ディナイがしやすいことが挙げられる。厳密にはディナイとは違う仕組みなのだが、Lichのスキルで味方クリープを一つ食べることができる。
これで経験値を獲得し、マナが回復すると共に、レーンクリープの戦力を削ぐことで、レーンを下げることができるわけだ。
そしてもう一つ重要な発想がある。それはディナイは重要だが、ディナイじゃなくてもいいということだ。ディナイというのは味方に対するLHを言うのだが、必ずしもとどめの一撃にならなくてもいい。
HPが半分をきった味方クリープがいたら、まだまだ倒れそうになくても、がんがん攻撃してしまおう。HPが減れば減るほど早く死にやすくなり、そいつが敵に与えるダメージも減らすことができる。それだけクリープ同士の戦いに負けやすくなり、レーンを下げることができる。
このとき、自分が一発入れたせいで、相手ヒーローのLHを助けてしまうケースもあるだろう。できるだけそれを避けなければならない。だが、こちらがクリープを攻撃するかどうかの決定権はこちらにある。相手は二択に読み勝たなければならない。
何もせずに見ていたら二択すらかけられないので、きっと相手はLHが取りやすくなるだろう。それよりはマシだと割り切って、積極的に味方クリープを攻撃していこう。
敵ヒーローがLHを取り損ねてくれさえすれば、自分がとどめを刺せなくてもいい。敵クリープが味方クリープを倒してくれる分には成功だから、割のいい勝負のはずだ。
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