半年ほど休止していたDOTA2を再開した。そこで、初心者である私から、初心者に向けて、あるいはこれから始めてみてもいいかなと考えている人に向けて、一番大事な心構えを解説しておこう。
なにぶん私が初心者なので、ゲーム内での具体的なスキルや戦術については多くを語ることはできないが、これはこのゲームのうまさとは無関係のことなので、私が語るのも筋違いではないだろう。
自分が下手なせいで負けるわけではないゲーム
自分で言うのも何だが、私はへたくそだ。やばい。レートにすると1100くらいしかない。
DOTA2にはランクマッチというものがあり、それを続けていると、勝敗によってレートが決まる。プロは8000くらいあるのかな。1000というのは初心者も初心者。WoTでいえば赤レートに相当する。
WoTでは緑の私でも、DOTA2になると真っ赤っか。基本的にアクションゲームが苦手な上、RTSはだいたいどれもうまくいかなかった。RORなども酷い有様だった。
DOTA2は1チーム5人で対戦する。その5人の中に自分のようなへったクソが混ざることで、当然私のチームが負けてしまうことがあるかも知れない。だが、それは別に私のせいではないのだ。
WorldofTanksの話。Noobのせいで成績が落ちる? とんでもないでは、「勝ったら自分のおかげ。負けたら他人のせい」という人の話を書いた。私も同類かと思われるかも知れないが、そういうことではない。
このゲームはWoTと違って両チームのプレイヤーのレートを同じくらいに調整する。必ずしもそうではないようだが、原則的にそういうことになっている。つまり、片方にうまい人だけが集まり、もう片方がへたくそチームということはない。
二つのチームの合計レートが同じくらいに調整されると言うことは、相手チームにも私のようなへたくそが混ざっているか、私のチームにもっとレートの高い人が混ざっているかのどちらかだ。
確かに私の働きは酷いものかも知れないが、相手にも同じくらいやばい人がいるかも知れない。私が開けた穴を埋められるくらいうまい人がいるかも知れない。そのどちらかではある。
よって、私が下手だとしても、それだけで負けることはない。条件は対等なのだから。それで負けたとしても、それはチーム全体の責任だ。私の最大の仕事は、相手チームにへたくそを召喚するか、自チームにうまい人を召喚するかなのだから。
しかし、このような理屈を理解できる人間ばかりではない
WorldofTanksの都市伝説。勝率調整についてでも書いたが、人は物事を論理的に考える人間ばかりではない。そういう思考をほっぽり出す人も多い。
当然ながら、試合がうまく進まないと他人を責め始める人もいる。まぁ、責めてるんだろうなと分かるだけで、何言ってるのかは分からないのだが。
ゲーム内に音声チャット機能が実装されていて、その機能を切らないと、他のプレイヤーの声が聞こえることがある。「ボボ」という言葉を覚えた。これは確か「馬鹿」とかの意味だったと思う。
しかしあまり気にしなくていい。というか、気にしてはならない。すでに述べたように、自分が下手なだけでは負けないゲームだ。だいたい同じくらいの強さのチームと戦うということは、勝率はほぼ50%に収束する。
レート分の仕事をしてもコイントスくらいの勝率にしかならないのがこのゲーム。WoTとは別な意味で、一つ一つの勝ち負けを気にしても仕方が無い。
そしてまた、もう一つの問題がある。
同じくらい強さのチームにはするのだが、チーム内のプレイヤーの強さも、それほど差は付けないのが基本のようだ。レート6000が一人と、1000が四人で合計10000とか、そういうチームは普通組まれないらしい。らしい、だけだ。そういうケースも中にはあるのかも知れない。
それほど差が無いくらいのレート、多分±500くらいの範囲で組まれるのが基本ではないかなぁと思うのだが、そのくらいだとそんなに差は無い。いや、あるにはあるけど、そこまで劇的でもない。
すると、私のようなNoobと組むことになる人というのも、だいたい私と大差ない程度のレベルということになる。そのようなNoob達が何を言っていても、どうしてそれを気にしてあげなければいけないのだろう。
WoTでもチャットでわめくのは赤・オレンジくらいが多い印象だが、人口比以上に下手な人の方が文句を言いやすいように感じている。
私が最も尊敬する人物はソクラテスだ。ソクラテスで有名なのは無知の知だろう。「私は何も知らないということを知っている」と。
無知の知に至った者は、知ったかぶりをしない。知りもしないこと、わかりもしないことを知っているつもりで語ることはない。ただ知らないという人間と、知ったかぶりをする人間、どちらが無様だろうか。
私は下手なことを知っている。しかし彼らは、自分が下手なことに気づかずに、全部他人のせいにしている。どちらが無様だろうか?
そういうわけだから、彼らのことは放っておいて、生暖かい目で見守ってあげるのがよい。決して、悪口を言われて腹を立てたりしてはいけない。ゲームを楽しめないだろうし、何よりそれでは、自分からわざわざ彼らのところまで降りていってあげることになる。
が、私でも「何でこんな動きをするんだ」「いくら何でもこれはないだろう」と思うことがある。うまい下手というよりも、ゲームに対する態度の方面でだ。いずれはこのあたりも書いてみたい。
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