2017年8月12日土曜日

部下が上司に従うのは当たり前だ(1)

私は長い間ニートだし、人生の半分以上をニートとして過ごしているが、少しだけ働いたことがある。まぁ、一カ所で働いたのは、長くても半年なんだけどね。

あんまり俗世間での勤務内容を詳しく知らない私だが、働くと言うことのあるべき姿については考えを持っている。ニートが労働というものをどう捉えているのか、サンプルとして提出してみよう。

だからおまえはニートなんだよと、きっとみんなそう言って閉じるに違いない。

パワーハラスメントのない世界へ


世の中では、様々なハラスメントが横行している。いい加減日本中の原さんがげんなりしそうなほど、○○ハラが増えている。その中でもパワハラというのは比較的古く、理解しやすい概念だろう。

威張りたがりというものは昔からたくさんいる。いつの時代のどこの国にもいただろう。他人に指図ができるということをステータスとして、他人に指図をすることそのものを求める人もいる。多くの場合、この手の人間に地位を与えると、パワハラの発信地となる。

私の考える指揮系統のあり方が広まれば、この世からパワハラなどというものは姿を消し、人間が一歩進んだ存在へと成長できるんだけどなぁ、と思っている。パワハラの発信源は、承認欲求にまみれた、くだらない威張りたがりなのだから。

そんな私だが、指揮系統は上意下達式を支持している。つまり、この記事のタイトルに書いたように「部下が上司に従うのは当たり前」ということだ。パワハラを撲滅するべきと考えるニートとしては、不思議な立場のように思われるかもしれない。ニートならニートらしく、もっとゆったりした、お友達づきあいのような上下関係を望んでいるはずじゃないのかと、そう思う人も多いだろう。

もちろん、続きがある。私の主張がこんなところで終わるわけがないし、そんな当たり前の主張などするわけもない。私はそんな真人間ではないのだから。

指揮官の仕事はただ二つ


私はかつて、事務仕事をしたことがある。社外秘の判が押されている資料をたくさん触るような仕事を、どうして日雇い派遣にさせようと思ったのかは分からない。とにかく私は、機密情報だから外部に漏らしちゃだめだよと言われるような事務仕事をした。

働きぶりは、一応褒められた。口頭では、だ。実際にどう思われていたかは知らない。エスパーじゃないので分からない。ただ、3ヶ月経ってやめる間に、ずいぶん仕事は増えた。あれやってこれやってと、最初与えられた仕事からずいぶん増えたところを見ると、私が使えない人間だとは思わなかったんだろう。

が、私はほぼ、ちょうど3ヶ月働いたところでやめた。上司が気に入らなかったからだ。上司と班長(班長という役職名ではなかったが、まぁ似たようなものだ)で言うことが矛盾していて、こちらは両方はできないから、指揮系統を一本化して命令を下ろしてくれと要求しては断られ、私が独断で判断した作業内容は、やり方を正しいと認めながらも班長のやり方に変更しろという始末。

こんな人間の下で働くのは性に合わんと、3ヶ月経過したのを確認して派遣会社への登録を抹消した。3ヶ月経つまで待ったのは、入社前に「3ヶ月は働いてほしい」と言われ、合意していたからだ。約束を破るのは、好きではない。

さて、私は何がそんなに気に入らなかったのか? いくら自分の判断を否定されたとはいえ、それは表向きのことであり、実質的な仕事の内容は私しか把握していなかったし、私の判断が正しいことは上司も認めていた。ならば私の承認欲求は傷つけられなかったわけだし、普通ならそんなことで腹を立てはしないだろう。

が、違う。私にとって重要なのはそこじゃなかった。

私はずっと昔から、おそらく十代の頃から、指揮官の仕事は二つだと考えてきた。

1、上から正しい指示を与えること。
2、下の正しい意見をくみ上げること。

なぜそう思うのかと聞かれても困る。思うのだから思うのだ。そして正しいと信じている。もしかすると、少年期から触れていた戦国時代や三国志などの名将から学んだのかもしれない。この二つをなしてこそ名将だ。どちらもできないような奴は将の資格もない。

でだ。そのときの私の上司は、どちらもやらなかった。命令に従うから指示をくれと要求しても「それじゃつまらないだろう」といい、私の仕事の正しさを認めながらそれを妨害する。指揮官の仕事を何もしなかったわけだ。

ただし、世間では指揮官の仕事は私とは違った形で認識されているようではある。上司に求めることとして「悩み相談に応じてくれる」などもあったりした。私からすると、職場は仕事場であって保育園ではない。上司は指揮官であって保母さんではない。

どうしてそんなものを求めるのか分からないが、まぁ、人それぞれなんだろう。


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